2010/03/15

ゲルハルト・リヒター 「New Overpainted Photographs」




HPで抱いたイメージとして、
大きいサイズの作品が多いのかなと(勝手に)想像していたのだけれど、
実物のサイズは小さいものだった。

また、PCの画面では当然、完全に平面で奥行がないのだが、
実物はペイント部分が隆起しており、雰囲気に応じたニュアンスが与えられている。
その点も、PCと実物での受ける印象の違いであるように思う。

ギャラリーで経験した実物はもちろん美しく、単純に、
手元に置いておきたいと思わせてくれる代物だったが、
PC上でみる、画面上で写真もペイントもいっしょくたにされて
「画像」として飛び込んでくる経験にも魅惑があるように思った。

写真とその上に重ねられているペイントが平面化し一体化することによって、
写真が「侵食」される様がより強調されている感じがして好きである。

ゲルハルト・リヒター 「New Overpainted Photographs」
2010.2.5[FRI]-2010.3.13[SAT]
WAKO WORKS OF ART