《サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン 2005、ロンドン》2005
途中で靴を脱ぐ展示室があって、
壁に面した床には座布団(というか座れるクッション)が置いてあり、
お客さんはそこに腰を下ろせるようになっている。
展示室に入ったときはその光景が不思議というか奇異に感じられたのだけれど、
気づいたときには自分も、その座れるクッションに体育座りしていた。
で、ぼーっと眺めていると、
後から来たお客さんも、座ったり、立ったり、展示を眺めたり、各々の行動をしている。
だんだん自分の身体が空間に馴染んでいく…
しかも自分だけでなく、他の人もそんなふうにして空間に馴染んでいくから面白い。
展覧会って大抵が初見であるから、
本質的には大抵そんな経験をしているのだろうけれど、
特に今回は、建築や空間をテーマにした展覧会だからなのだろうか、
特にそんなふうに感じたのかもしれない。
「エレメント」 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界
2010.1.16[SAT]-2010.3.22[MON]
東京オペラシティアートギャラリー