
「植物化する身体」。やや、なるほどです。
空気?重力?の可視化といったところでしょうか。
果たしてあれらの「ツル」は、
人間が自ら放出しているのか。
それともどこからかやってきて、まとわりついているのか。
ということを考えながら眺めていた。
近似するテーマとして、昔大学の授業で観たビョークのPVを思い出した。
液体状のなにかが自らの意志を持っているかのように眼や鼻や口を行き来する。
Björk - Hidden Place
本展における作品の場合、「植物」が身体内部へ侵食していることはなかったように思う。
というよりも、身体が植物「化」しているからもはや身体と植物に境目がない。
「植物化」によって、もともとの身体は拡大し強化されていると考えられるし、
あるいは身体としての機能は弱められているともとれる。
異質なものとの同化…で思い出すのはメデューサ?
なるほど「アポロンとダフネ」。ギリシャ神話。
小谷元彦 「Hollow」
2009.12.17[THU]-2010.3.28[SUN]
メゾンエルメス