2010/04/03

フセイン・チャラヤン 「ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」


《慣性》2009年春夏、photo: Chris Moore

シーズン毎にテーマを打ち出しそれを衣服に落とし込むという行為自体は、
ある程度はどのファッションデザイナーも共通して行っていることではないだろうか。
しかし彼の場合は、コンセプトがより哲学的だ。
ファッションとは相容れないような問いがまずあって、
それを衣服という枠組みに強引にぶつけている。

だから一瞬、「衣服でなくてもよいのでは?」という疑問が起こるのだけれど、
やはり身体の上で起こすからこそ、この化学反応はスリリングなのだ、きっと。

フセイン・チャラヤン 「ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」
2010.4.3[SAT]-2010.6.20[SUN]
東京都現代美術館