2010/12/29

小谷元彦 「幽体の知覚」



上の写真は「フィンガーシュパンナー」という作品。
ピアニストの手を矯正するための器具から着想を得ているそう。
人間の手にヴァイオリンがくっついた!(とはいえ決して融合していない)
弦による緊縛感がなんともフェティッシュ。
チューニング用のネジをギリ、ギリ・・・怖い。

展示では、ヴァイオリンケースのようなケースに
この器具が入っていて置かれているのだけれど、
器具だけなのに、ものすごいオーラがあった。これぞ器具に宿るファントム。


これは昔テレビで見た「座ると死ぬ椅子」に似た感覚、かも。

そういえば、昔読んだスケバン刑事に、鉄仮面のエピソードがあった気がするのだけれど、
それがやたら怖かったな・・・。

小谷元彦 「幽体の知覚」
2010.11.27[SAT]-2011.2.27[SUN]
森美術館
http://www.mori.art.museum/contents/phantom_limb/index.html